水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)は足以外にも感染するって知っていましたか?
白癬菌が感染する場所によって呼び名が変わりますので、以下にいくつかの例をあげてみました。
症状の画像と治療法も記載しましたが、自己判断せずに、まずは皮膚科を受診することが一番確実で早く治すことができます。
股部白癬(こぶはくせん)
白癬菌がデリケートゾーンからお尻、太もも部分に感染して症状を起こしたことをいい
陰金田虫(いんきんたむし)
とも呼ばれます。
男性がよくかかる印象がありますが、女性も感染します。
いんきんたむしの症状
いんきんたむしの症状は
赤いぶつぶつができ、激しいかゆみを感じます
左右対称に広がることが多く、半円または円状で、周りは盛り上がり、赤い部分と普通の部分の境界線がはっきりわかります。
すでに足水虫になっていて
- パンスト
- レギンス
- タイツ
などを1日中はいていませんか?
デリケートゾーンが蒸れやすくなっている場合は感染、悪化しやすくなりますので注意です。
いんきんたむしの治療法
治療法は一般的には抗真菌薬の外用薬で、通常約2~3週間で症状は改善されてきます。
ただ治ったと思ってもまだ菌はいますので、それからさらに2〜3週間、合計で最低1ヵ月は薬を塗り続けましょう!
女性の「いんきんたむし」についての詳しい症状、治し方はこちらの記事でご紹介しているので読んでみてくださいね。
いんきんたむし予防に抗真菌成分入りのボディソープ
白癬菌をやっつける抗真菌(こうしんきん)成分配合のボディソープがあります
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期待通りの良いボディソープ、水虫経験者の私が実際に使ってみたレビューはこちらの記事をご覧くださいね。
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頭部白癬(とうぶはくせん)
頭部白癬は
白雲(しらくも)
と呼ばれ、戦前に多くみられた水虫です。
現在では少なくなってきていました。
しかし、近年海外から持ち込まれた新型水虫トンズランスが柔道などの格闘技で集団感染し、しらくもがふたたび増えています。
格闘技でうつることが多い新型水虫トンズランスについてはこちらの記事でご紹介しているので、読んでみてくださいね。
しらくもの症状
しらくもの症状は次のようになります。
- あずき大からくるみ大の大きさに丸く髪の毛が抜ける
- 抜けた部分に鱗屑(りんせつ)というフケのようなうろこ状のものができる
かゆみはほとんどの場合ありません。
出典:WebMd
日本皮膚科学学会のガイドラインによると、外用薬は頭部白癬を悪化させる可能性があるので、抗真菌薬の飲み薬での治療を行うべきだということです。
しらくもの疑いがある場合は、ぜひ皮膚科を受診しましょう。
体部白癬(たいぶはくせん)
体部白癬は
田虫(たむし)
とも呼ばれます。
足の裏、デリケートゾーン、頭部、手のひら、太ももの内側を除く皮膚にできる白癬のことです。
最近では新型水虫トンズランスが柔道、格闘技で感染することも多くなっています、また犬や猫などのペットからうつることもあります。
たむしの症状
たむしの症状は
- 最初小さな赤いぶつぶつができ
- だんだんと周りに円状に広がっていきます
輪の部分はぶつぶつや小さな水疱などの炎症症状が強く、赤くなっています。
真ん中部分はフケのようなうろこ状のものが残る程度で、治ったように見えるのが特徴です。
出典:WebMd
たむしの治療法
治療法は股部白癬と同じように一般的には抗真菌薬の塗り薬が効果的です。
症状が改善された後もまだ菌が残っている場合がありますので、その期間から引き続きさらに2、3倍の日数は薬を使いましょう。
たむしについてはこのページで詳しくご紹介していますので参考にしてくださいね。
手白癬(てはくせん)
手白癬は
手のひら、指、指の間にできる白癬のことです。
手の甲にあらわれる症状は、上記の体部白癬に含まれます。
一般的に、足に比べ手が水虫に感染するのはまれといわれています。
なぜなら、手はよく洗いますし、蒸れることも少ないからです。
すでに足の水虫に感染している場合に白癬菌が
- 足から直接、または
- 爪切り
- タオル
- バスマット
などを介して手について感染するケースがよくみられます。
湿疹などと似ている場合がありますので、皮膚科を受診して手白癬かどうか調べてもらいましょう。
手白癬についてはこちらの記事で症状や治療方法をご紹介しているので、読んでみてくださいね。
爪白癬(つめはくせん)
爪白癬は、爪水虫とも呼ばれます。
手足の爪が白癬菌に感染した状態になっていることです。
日本皮膚協会によると、日本では足の爪白癬にかかっている人は10人にひとりということです。
足の水虫から白癬菌が爪の中に侵入し、感染することが原因です。
爪白癬の症状
症状としては
- 爪が厚くなる
- 爪が白から黄色ににごる
ことがみられます。
また
- 爪の表面がボロボロになったり
- 筋のようなものがたくさんできる
のも特徴です。
爪水虫では足水虫のようなかゆみは感じませんが、靴などにあたって痛みを感じることはあります。
爪白癬の治療法
外用薬はなかなか浸透しにくいのが爪白癬が治りにくい原因のひとつです。
そのため、効果的な治療は、皮膚科で内服薬を処方されること。
しかし内服薬は内臓に影響を与えることもあるので、血液検査を定期的にしながら治療を続けることが必要です。
爪水虫の完治には正しい治療法を6ヵ月から1年ほどは続けましょう。
爪白癬については、こちらの記事で治療法などをご紹介しています。
足白癬(あしはくせん)
足白癬とは
足水虫
のことで、日本人の5人にひとりが感染しているといわれます。
調査企業ニールセンの統計によると、体の中で足にできる水虫の割合が一番多く約70%前後をしめます。
靴を長時間はいていることがおもな原因のようです。
足水虫には下記の3つの種類があります。
- 趾間型(しかんがた)
- 小水疱型(しょうすいほうがた)
- 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
角化型(かくかがた)ともいいます。
足水虫は一般的な皮膚感染症です。
症状の写真や合った薬のタイプなどは、こちらのページを読んでくださいね。