かかとの水虫、角質増殖型について画像付きで紹介します
というあなた、もしかして水虫かもしれませんよ。
「かかと水虫」ともよばれる
- 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)水虫
は、かゆみといった自覚症状がないことが多いので
↓
知らないうちに白癬菌が散らばって、家族に水虫をうつしてしまっているケースも多いんです。
この記事を読んでもし角質増殖型水虫と思わる場合は、すぐにでも治療を始めてツルツルのかかとを取り戻せるようにがんばってくださいね!
角質増殖型の症状と画像
角質増殖型の水虫は以下のような症状があります。
- 足の裏、特にかかとの皮膚が厚く、硬くなってゴワゴワ、ザラザラする。
- 皮膚の色が白っぽくなる。
- 足の指の間の水虫などと異なり、かゆくないことが多い。
- 他の足水虫は高温多湿の夏に悪化しますが
→角質増殖型は乾燥する冬に悪化する傾向にある。
- カサカサした皮膚がむける。
- 症状がひどくなるとひび割れがし、痛みがでる。
角質増殖型水虫は、
- 足の指の間の、趾間型(しかんがた)水虫
- 水ぶくれができる、小水疱型(しょうすいほうがた)水虫
から進行してなるケースが多いんですよ。
趾間型水虫の関連記事>>>足の指の間がかゆい!これって水虫?
小水疱型水虫の関連記事>>>土踏まずがかゆい!まさか水虫?
角質増殖型の水虫にかかった場合は
→同時に爪水虫になっている可能性もあります。
関連記事>>>これって爪水虫かな?原因、症状や治療法は?
角質増殖型水虫か足の乾燥かを見分ける方法は?
角質増殖型は足の水虫が進行して慢性化しているケースが多いです。
以下のことに当てはまる方は、かかと水虫の可能性が高いでしょう。
- 今まで足の指の間の水虫や、小さな水ぶくれができる水虫にかかったことがある、もしくは毎年夏になると症状がでる。
また
- 爪の色が白くにごったり、黄色く変色したり、爪の厚みが厚くなったり、爪がボロボロと崩れるといった症状がみられる、爪水虫に感染している。
でも自己判断で水虫かどうか見極めるのは難しいですよね!
あなたのかかとが水虫かどうかを見分ける一番良い方法は
皮膚科を受診して
↓
顕微鏡検査を行ってもらい
↓
水虫の原因である白癬菌の有無を確かめてもらう
ことです。
顕微鏡検査は患部の皮膚を少し取って調べます。
通常10分ほどでその場で結果がわかりますので、皮膚科を受診する場合は必ず顕微鏡検査をしてくれる病院を選びましょうね。
正しい治療を始めるために顕微鏡検査は大切ですよ。
角質増殖型の治療方法は?
角質増殖型の水虫を治療するには、水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)をやっつける
- 抗真菌薬(こうしんきんやく)
という薬が効果的です。
しかしながら角質増殖型は、皮膚が硬く厚くなっているために
↓
塗り薬が浸透しにくい点が治療を難しくしています。
そのため皮膚科では
- ラミシール
- イトラコナゾール
といった、抗真菌薬の飲み薬が処方される場合もあるでしょう。
同時に皮膚を柔らかくする尿素クリーム、そして抗真菌薬の塗り薬が同時に出されるかもしれません。
飲み薬は効果が高いのですが、いくつか大切な注意点がありますよ。
- 肝機能に障害のある方、妊娠中や妊娠の予定のある方、授乳中のお母さん、お子さんや高齢者は服用できません。
→もし処方された場合は、安全性について詳しく尋ねましょう。
- 一緒に使用できない飲み薬がたくさんあります。
→現在服用中の飲み薬を書き出して診察の際に持っていくといいでしょう。
- その他の方に対しても、水虫の飲み薬は肝機能に負担をかける可能性があります。
→処方前と服用中、定期的な血液検査が必要となります。
関連記事>>>気になる水虫薬の副作用とは?
角質増殖型水虫の完治までの治療期間の目安は?
角質増殖型は、趾間型や小水疱型水虫よりも治療に時間がかかります。
でも正しく薬を使用すれば、6か月~で完治するでしょう(*^^*)
治療の途中であきらめずに、根気よく飲み薬や塗り薬を使って完治を目指しましょう!
関連記事>>>水虫の完治にかかる治療期間ってどれくらいか知ってる?
市販薬でかかと水虫を治したい!というあなたへのおすすめはこちら
処方箋なしでは水虫の飲み薬は買えません。
もし「市販薬の塗り薬で治療をがんばるぞ!」という場合は、皮膚を柔らかくして薬の浸透を助ける
- 尿素入りのクリームタイプ
がおすすめです。
おすすめの市販薬は、こちらのページでご紹介していますので参考にして下さいね。
関連記事>>>女性に人気の水虫市販薬おすすめランキング
現在の水虫の塗り薬は、白癬菌にちゃんと届けば
1日に1回の使用でも十分に水虫を完治させることができるものです。
一番大切なのは、
いかに厚い角質層の下に潜んでいる白癬菌に薬を届かせるか
ということです。
とはいっても水虫の時はやすりや軽石で削ってはだめですよ。
なぜなら皮膚に傷がついて、さらに白癬菌が侵入しやすくなるからです。
そして根気強く、最低半年は薬を
- 両足の裏
- かかと
- 足の指の間
- 側面
- アキレス腱のあたりまで
お風呂上がりの皮膚が柔らかい清潔な状態の時に塗ることを習慣にしてしまいましょう。
かかと水虫に薬を浸透させる方法は?
週に何度か、時間がある時はお風呂上りに
尿素配合の保湿クリームや
ワセリン
を使って水虫薬の浸透を良くすることがおすすめです。
ワセリンについて詳しくはこちらの記事でご紹介していますので、よかったらご覧くださいね。
関連記事>>>水虫は民間療法ワセリンで治るって本当!?
水虫薬の浸透をよくする1つの例はこちら
抗真菌薬は清潔な皮膚に塗りましょう、そのためにはまず足をきれいに洗います。
- 石鹸やボディーソープを泡立てて、足の指の間、足の裏、かかと、側面をやさしく洗いましょう。
- お風呂上りには、清潔なタオルで足の指の間まで水分をふき取りましょう。
- 時間をおかずにすぐに、尿素クリームや白色ワセリンを角質の厚くなっている患部にたっぷりと塗ります。
- 塗った後にラップを使って尿素クリームやワセリンを塗ったところを包み込みます。
- そのまま30分くらいおきます。
- ラップをとって、クリームをふき取り、抗真菌薬を足全体に塗ります。
抗真菌薬を塗る際のポイントは?
- 片足で約0.5グラムが目安です。
→これは手の人差し指の第一関節分くらいの量です。
- 水虫薬はかかとだけではなく、足全体に塗ることが大切です。
足の指の間、裏、かかと、側面、アキレス腱のあたりまで薄く広く伸ばしましょう。
- 薬は症状が片足だけに出ていても、両足に塗りましょう。
角質増殖型水虫のまとめ
水虫は「かゆいもの」というイメージがありますが、かゆくない水虫もあるんです。
かかとの皮膚が厚くなる角質増殖型はその一つです。
自覚症状がないことが多いため治療が遅れて、爪水虫に進行することもよくあります。
皮膚科で白癬菌がいるかをまず確かめてもらいましょう。
白癬菌が発見された場合は専門医と相談の上、飲み薬や塗り薬など、あなたに合った方法で治療を始めてくださいね。
市販薬で治したい方は
厚い角質の下にいる白癬菌に、いかに薬を浸透させるか
がポイントでです。
尿素クリームやワセリンもうまく使って皮膚を柔らかくした上で、さらに尿素配合の抗真菌薬(水虫薬)を塗ると効果があるでしょう。
治療期間は6か月~ほどかかりますが、完治する病気です!
あきらめずに根気よく、今度の夏にはツルツルのかかとでサンダルやヒールがはけるように治療を頑張りましょうね!