水虫になってしまったら、一刻も早く治したいですよね!
今回は水虫にはどのような薬が最強なのかをご紹介したいと思います。
そして薬の種類と一緒に、できるだけ早く完治するための薬の塗り方も合わせてごらんください。
水虫には抗真菌薬(こうしんきんやく)が効果的です
水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)は皮膚の角質を栄養として生きている「真菌」というカビの一種です。
水虫に最も効果があるのは、この白癬菌の細胞を壊す、もしくは作られるのを阻害する働きをする「抗真菌薬」とよばれる薬です。
抗真菌薬には種類がたくさんあります。
水虫への効果は「どれくらいの量の薬で、白癬菌が増えるのを抑えることができるか」というMIC(最小発育阻止濃度)という数値で計られます。
日本皮膚科学会の研究によって、現在もっとも効果が高いといわれている抗真菌薬をご紹介しますね。
- ルリコナゾール
- ラノコナゾール
- テルビナフィン
- ブテナフィン
- リラナフタート
こられはいずれも「第3世代抗真菌薬」という最新の水虫薬です。
では具体的にこれらの抗真菌薬が配合された薬の製品名をみていきましょう。
ルリコナゾール
出典:All About
ルリコナゾールは現在ある抗真菌薬の中では最も強力です。
今のところ市販薬では売っていなくて、病院での処方薬のみです。
処方薬の名前は「ルリコン」といいます。
ラノコナゾール
処方薬の名前は「アスタット」といいます。
市販薬でラノコナゾールが配合されているおすすめは「ピロエースZ」です。
ピロエースZは液、軟膏、クリームタイプがあります。
テルビナフィン
処方薬の名前は「ラミシール」といいます。
市販薬では女性に人気の「エクシブ」シリーズや「テルバイン」、「ラミシール(処方薬と同じ名前です)」などたくさんの水虫薬に配合されています。
テルビナフィンという成分について、こちらの記事で詳しくご紹介していますので読んでみてくださいね。
ブテナフィン
処方薬の名前は「メンタックス」です。
市販薬で配合されているなかでは「ブテナロック」が人気があります。
ブテナロックはクリーム、液、スプレーなどタイプが豊富です。
リラナフタート
出典:サザンガーデンクリニック
今のところ市販薬では売っていなくて、病院での処方薬のみです。
処方薬の名前は「ゼフナート」といいます。
水虫薬は症状に合ったタイプを選びましょう

水虫薬には軟膏、クリーム、液体、パウダースプレーなどのタイプがありますので、症状に合ったタイプを選びましょう。
クリームタイプはジュクジュク、カサカサなど、どのような症状にも使えますのでおすすめです^^
爪水虫は塗り薬より飲み薬が効果的
爪水虫は硬い爪の下に白癬菌がいるために塗り薬が届きにくく、ラミシール(塗り薬と同じ名前ですが、こちらは飲み薬です)やイトラコナゾールの飲み薬が有効とされています。
爪水虫の飲み薬はドラッグストアでは買えませんので、皮膚科を受診して処方してもらいましょう
飲み薬は効果が高い一方で副作用のリスクもあり、使用できないケースもありますので注意が必要です。
- 妊娠中、妊娠予定のある方
- 授乳中のお母さん
- お子さん
- 高齢者
- 他の薬を服用中の場合は一緒に使えない場合もあります
またそのほかの方でも、飲み薬は肝機能に負担をかける場合があるので、処方される前と服用中も定期的に血液検査でチェックが必要です。
最近では爪水虫に処方されるルコナックやクレナフィンという塗り薬もありますので、専門医とよく相談して、あなたに合った方法で治療を行ってくださいね。
爪水虫の薬についてはこちらで詳しくご紹介します。
にごり爪やゴワゴワ爪を市販薬や爪用ジェルで改善したい場合は?
爪の悩みをどうにかしたい!変色爪やくずれ爪対策をこちらの記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。
水虫薬の正しい塗り方を実践して完治を目指そう!
水虫治療で一番大切なのは薬を正しく、根気よく使うことです。
完治への最短コースのために以下を試してくださいね。
- 最新の水虫薬は1日に1回の使用でも十分に白癬菌をやっつける効果がありますので、早く治したい!と思って1日に何回も塗らないようにしましょう。
- お風呂上がりの清潔で柔らかい皮膚に塗ってくださいね、薬の浸透がいいですよ。
- 水虫の白癬菌は角質層に根を張るようにはびこっていますので、自覚症状のある患部だけではなく、指の間、足の裏全体、側面、アキレス腱のあたりまで薄く広く塗りましょう。
- 使用する量は片足で0.5g、手の人差し指第一関節分ぐらいです。片足しか症状が出ていなくても両足に塗りましょう。合計1g、15g入りのチューブなら約2週間で使い切るくらいが適切な量です。
1週間ほどでかゆみなどの症状がなくなっても、白癬菌はまだ全滅していません!
ここで薬をやめてしまうと再発してしまうので、続けて2〜3ヵ月は同じように薬を塗り続けましょう。
市販薬を塗って1週間たっても症状が改善しない場合や、炎症やかぶれがおきた場合は
- 「薬があっていない」
- 「水虫以外の皮膚疾患の可能性がある」
ので、皮膚科を受診しましょう。
まとめ

現在の水虫薬はとても効果が高く、正しく使用を続ければ水虫を完治させることができます。
この記事では、その中でも大変効果のすぐれた抗真菌薬が配合された薬をご紹介しました。
皮膚科で処方してもらう、市販薬を試してみる、どちらにしても効果的な塗り方を実践して、自覚症状がなくなったからといってすぐには薬をやめずに、最低でも2〜3ヵ月は塗り続けましょう。
今度の夏にはキレイな足になれるように完治を目指しましょうね!
私が指の間の水虫を完治させた経緯は下の記事で紹介しています。
よかったら読んでみてくださいね^^