冬に水虫は症状がおさまる?
梅雨から夏にかけてつらーいかゆみに悩まされる水虫ですが、秋になると症状が治まってきたことはありませんか?
水虫が夏になると再発するパターンを図にしてみました。

また最近はブーツやタイツ、レギンスを長時間はくことで冬でも水虫の症状に悩まされる女性も多くなっています。
今回は水虫の冬場の対策についてご紹介したいと思います。
水虫の原因、白癬菌が増殖するしくみ
夏に水虫の症状が現れるのは高温多湿が原因です。
水虫である白癬菌(はくせんきん)はカビの一種で暖かく湿った環境を好み、湿度が80%以上で温度が26度以上になると爆発的に増殖を始めます。
逆に秋、冬になって気温が低くなって乾燥してくると活動がおとなしくなってきます。

また最近では水虫に悩む女性は夏場だけでなく、冬でも増えています。
その理由はブーツやタイツ、レギンスを長時間はいていることで足の湿度が100%ほどになり、白癬菌の好む環境を作ってしまっているからです
外は寒くてもブーツを一日中はいていて、帰宅した時に脱ぐと足が蒸れていることありますよね!
一年を通じて発症している水虫
一般的にジュクジュクのかゆい水虫のピーク時期は梅雨から夏で、秋になって涼しくなると症状は治まってきます。
でも気づいていないだけで一年を通じて症状が出ている水虫もあるんですよ。
角質増殖型の症状
「角質増殖型」ではかかとや足の裏の皮膚が厚くなる、皮膚がとても乾燥している、皮膚が白っぽくなる、ざらざらしている、割れている、皮膚がボロボロとはがれる、という症状がみられます。
冬場はさらに乾燥してひび割れをおこして痛くなることもあります。
足の水虫をすでにもっていて「最近かかとが白っぽくなって皮膚がとても厚くなっているな」という方は角質増殖型の可能性がありますよ。
関連記事>>>かかと水虫、角質増殖型ってどんなの?画像付きで紹介します
爪水虫の症状
「爪水虫」も年間を通じて発症していますが、こちらもかゆみがないので気づかない方も多いようです。
症状は、爪が厚くなる、爪が濁ったり黄色くなる、爪に黄白色の縦の線がはいる、爪の時に下の方がボロボロ崩れる、ということがみられます
「角質増殖型」と「爪水虫」は厚い角質や硬い爪のために塗り薬が浸透しにくいので治療期間は長くなってしまいます。
爪水虫を放置しておいていいことは一つもないので、できるだけ早く治療を始めましょう!
関連記事>>>これって爪水虫かな?原因、症状や治療法は?
来年の夏までに足水虫を治してしまおう!

白癬菌の活動がおとなしい秋冬の間は、治ったんじゃないかな?と思ってしまいますが、残念ながら白癬菌はそんなに簡単に体から出ていってくれないんです(>_<)
症状がないのに薬を毎日塗るのはとっても面倒に感じるのですが、来年の夏に再びかゆみで苦しまないように冬の間に完治させておくことがおすすめですよ!
皮膚科や市販薬で水虫治療を始めよう
水虫を市販薬で治す場合

薬局では冬の間は水虫薬はお店のすみっこに置かれているかもしれませんが、探してみて抗真菌薬の配合された水虫の専用薬を購入しましょう。アマゾンなどネットでも買えますよ。
かゆみがない場合は「ラミシールATクリーム」もしくは「ラミシールAT液」がおすすめですよ。
白癬菌を殺菌する「テルビナフィン」という抗真菌成分が入っていて1日に1回の使用でも十分に効果がありのその点の心配はありません。
皮がむけいてなくてジュクジュクしていないようでしたら浸透の良い液体がおすすめです、皮がむけていてしみるのが不安な方はクリームタイプがいいですよ。
かゆみがある場合はかゆみ止め成分配合の塗り薬がおすすめです。
こちらの記事で女性に人気の市販薬ランキングをご紹介していますので参考にして下さいね。
こちらをチェック!>>>女性に人気の水虫市販薬おすすめランキング
かぶれてしまったり、症状が1週間たっても改善しない場合は、水虫以外の皮膚疾患の可能性もあるので、使用をやめて皮膚科を受診しましょう
角質増殖型と爪水虫は市販薬では薬の浸透力が弱いので治しにくく、皮膚科を受診することが一番いいのですが、市販薬を試したい方には以下のような製品がおすすめです。
- 角質増殖型は皮膚を柔らかくして薬の浸透を助ける「尿素」が入っているタイプがおすすめです。
爪の悩みをどうにかしたい!変色爪やゴワゴワ爪対策をこちらの記事でランキングにしてご紹介していますので参考にして下さいね。
こちらをチェック!>>>変色爪、ゴワゴワ爪におすすめの市販薬や爪用ジェルのランキング
皮膚科で水虫を治す場合

完治への一番の近道は皮膚科を受診することです。
皮膚科では顕微鏡検査をしてくれる病院を選びましょう。なぜなら水虫と水虫に似た症状は見た目だけでは専門医でも見分けるのが難しいからです。
特に冬場で症状がおさまっている場合は見た目ではわからないので、水虫の症状があった患部の皮膚を少しとって顕微鏡で白癬菌の有無を確認してもらいましょう
顕微鏡検査は一般的にたったの10分ほどで結果がわかります。
飲み薬は肝機能に負担を与える可能性がありますので処方前と使用中も定期的な血液検査が必要です
また妊娠の予定のある方、妊娠中、授乳中のお母さんは飲み薬は服用できませんので医師に伝えましょう
飲み薬は一緒に内服できない薬もありますので、現在使っている薬はすべて書き出して病院に伝えて下さいね。
水虫の塗り薬を効果的に使おう!
処方薬や市販薬の外用薬を効果的使うには以下のようなコツがあります。
- お風呂上がりで皮膚が柔らかくなっている時が薬が浸透しやすいので効果的です
- 片足で約0.5グラム使いましょう、これは人差し指の第一関節くらいです
- 指の間、足の裏、足の側面、そしてアキレス腱のあたりまで塗りましょう
- 両足に塗りましょう。両足で1グラム、1日1回の使用で15グラムのチューブなら約2週間で使い切るぐらいがちょうどです
- 塗った後はクリームが床につかないように靴下をはくのもいいですね、ただ布団に入る時は蒸れるので靴下は脱いで寝ましょう
水虫の塗り薬をやめていい時期は?
白癬菌は角質層にはびこっていますので、この白癬菌が皮膚のターンオーバーによってすべて排出されるまで治療を続けることが水虫を完治させるには大切です。
冬の症状があまりない時期に塗る場合は毎日1回、3か月を目安にがんばりましょう。
皮膚科を受診している場合は顕微鏡で白癬菌がいなくなっていることを確認してもらって、専門医が「薬を辞めていいですよ」というまで続けましょう。
水虫対策、家の中ではこんなことに気を付けよう
水虫の治療中に家の中で気を付けることは、白癬菌のついた皮膚(あか)をふんで足に付着させてしまわないことです。
- バスマット、トイレのマットはまめに洗濯して白癬菌を洗い流し、清潔なものを使いましょう。
- スリッパ、トイレのスリッパも何足か洗えるタイプのものを用意して洗ってできれば天日干しで乾燥させましょう。
- 爪切りは使った後に熱湯消毒して白癬菌を死滅させておきましょう。
- 床掃除は効果的です、掃除機をかけて落ちている皮膚を取り除きそのあとぬれタオルや除菌シートで拭きましょう。これで白癬菌はほぼいなくなります。
- 白癬菌は60度以上で殺菌することが証明されていますので、もしスチームクリーナーがあれば高温によって白癬菌をやっつけることができます。
冬の水虫のまとめ
- 夏に活発な活動をしていた白癬菌は秋冬になると活動を控えますので治ったように思うのですが、また暖かくなると症状が出てきます。
- 冬場でも水虫のつらい症状がでるのはブーツを長時間はいているなどで足が蒸れて白癬菌が増殖しているからです。
- 自覚症状の少ない「角質増殖型」や「爪水虫」は一年中症状がでていて、知らない間に近くの人にうつしていることもあります。
- 冬の間こそ治療を始めて来年の夏は水虫のつらさとはさよならして、自信をもってきれいな素足をだせるようにがんばって完治を目指しましょう!