最近とても人気のある珪藻土(けいそうど)マット。
ぬれた足で乗っても、次の人がお風呂に入るまでに乾くすごい速乾性ですよね。
今では1,000円台から、人気ブランド「soil」の8,000円台まで、さまざまな種類があります。
珪藻土マットで水虫予防は可能?
結論からいいますと…
珪藻土マットでも、水虫の家族の方とそのまま共有していると、うつる可能性はあります(>_<)
それはどうしてかというと
水虫の方が使った際に珪藻土マットに落ちた皮膚や垢についた、水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)が、その後に使う人の足の裏について感染することがあるからです。
詳しく説明していきますね。
珪藻土マットって何?
珪藻土というのは、珪藻という植物性のプランクトンが長い年月をかけて海や湖の底に積み重なった化石のことで、天然の鉱物です。
珪藻土には大きさが0.0001mm以下の大変小さな穴が無数に開いています。
このとても小さな多くの穴によって水分をよく吸収し、また蒸発させるという特徴があるんです。
珪藻土マットのよい点といわれるのは以下のようなことです。
- 吸いつくような吸水力
- あっという間に乾く速乾性
- 乾燥するので雑菌の繁殖を防いで消臭効果
- 面倒なお手入れがいらない
- 洗わなくても大丈夫
- 乾燥しているので水虫が繁殖しない
珪藻土マットの使用で水虫がうつらないといわれる理由は?

珪藻土マットを使用すれば家族間での水虫防止になる、といわれる理由は
珪藻土マットは水分をたくさん吸水し、すぐに乾燥し、常に乾燥している状態なので、高い湿度を好む白癬菌が繁殖しにくいためです。
これは確かに一理あって、布製のバスマットを取り換えずに何日も完全に乾かないまま共有すると、高温多湿となって白癬菌の温床となります。
雑菌も同じく繁殖してしまい、いやなにおいの原因ともなります。
しかし残念ながら、マットに落ちた白癬菌を完全にやっつける効果はありません。
水虫の家族の方が珪藻土マットを使った後に同じマットを使うと、マットの上に落ちている白癬菌が足の裏にくっつきます。
その白癬菌が12〜24時間かけて角質内に入ってきて、感染する可能性はあるんです。
珪藻土マットで水虫を予防する方法
えーっ、水虫予防で珪藻土マット買ったけどダメなの(涙)
とがっかりしないでください。
水虫を予防する簡単な方法がありますよ。
結局のところは、家の床に落ちる皮膚や角質についた白癬菌を除去するのと同じことです。
各個人が使った後に、ぬれタオルで珪藻土マットの表面をひとふきしましょう。
ぬれたタオルで床の表面を拭いただけでも白癬菌はほぼ除菌可能
なことが「皮膚真菌症と環境」という論文で発表されています。
水虫を防ぐ床方法についてはこちらのページ↓でご紹介していますのでよかったらご覧くださいね。
水虫完治の私のおすすめ!バスマットに関する水虫の予防方法

バスマットについて「マイナビウーマン」というウェブサイトがアンケートをとったところ、以下のような結果が出ました。
あなたのお家は何位にあてはまりますか?
Q1.バスマットの洗濯頻度を教えてください。
第1位 「週に1回以上」34.9%
第2位 「毎日」13.7%
第3位 「月に2回以上」13.4%
第4位 「月に1回以上」11.3%
第5位 「週に3回以上」9.6%Q2.バスマットは何枚持っていますか?
第1位 「2枚」34.2%
第2位 「1枚」27.7%
第3位 「3枚」18.8%
第4位 「4枚」5.5%
第5位 「5枚」3.1%2014年3月にWebアンケート、有効回答数292件(22歳~34歳の働く女性)
出典:マイナビウーマン
以前、我が家では厚手のバスマット2枚を使っていて、水虫の主人と共用していました。
「厚手で乾きにくいし、洗濯も面倒だなぁ」
と思いながらついつい2週間くらい同じものを使っていたんです。
上のアンケートの3位と1位に当てはまります。
マットのラックにはその都度かけていたものの、ときにはまだ完全に乾いてないこともありました。
今考えるとぞっとしますが、きっと主人の白癬菌が増殖しまくっていたでしょう!
その水虫は、市販のクリーム薬を1日1回塗って、3ヵ月で無事に完治させるとこができました!
女性に人気のある水虫市販薬のランキングは下の記事、参考にしてしてさいね。
爪の悩みをどうにかしたい!変色爪やゴワゴワ爪対策をこちら↓記事でランキングにしてご紹介していますので、参考にしてください。
水虫予防におすすめのバスマット使用方法
(主人はすぐにぬり薬をやめてしまうので、まだ完治していません(T_T))
- リーズナブルな値段のタオル地やパイル地のそれほど分厚くなくて、洗濯しやすいバスマットを5〜6枚買います。
- 水虫の方とそれ以外の方でマットを分けて使用します。
- 1日使ったら取り換え、バスタオルやハンドタオルと一緒に洗濯してしまいます。
もし毎日洗えなくても、5〜6枚くらいあれば数日はもつので、今のところバスマットが足りない!という状況にはなっていません。
「バスマットは毎日洗うもの」という新しい習慣にしてしまえば、洗濯もそれほど負担に感じなくなりました。
バスマットは一緒に洗っても大丈夫?

別々に使ったバスマットを一緒に洗っても大丈夫かな?
と不安なあなた、皮膚科の先生は口を揃えて
「一緒に洗濯しても大丈夫」
とおっしゃっています(*^^*)
洗った後は天日干しや乾燥機でしっかりと乾燥させましょう。
洗った後乾燥させてもまだマットに菌がいるんじゃないかと気になる方は、研究で白癬菌は60度くらいで死滅すると証明されていますので、以下の方法もあります。
乾燥機を60度くらいか、それ以上に設定して乾燥させる(乾燥機が使える素材か確認してくださいね)。
アイロンは低温設定でも80度以上になるので、アイロンをかけて水虫菌を死滅させる。
まとめ
すぐれた吸水力と速乾性のある珪藻土マット、一度使うとその使い心地のよさに手放せなくなりますよね。
水虫に関しては、乾燥しているので通常のバスマットより白癬菌は増殖はしにくいと思います。
でもそのままずっと使っていると、マットに落ちた白癬菌が他の人の足の裏にくっつくのは同じです。
家族間で水虫がうつるのはバスマットからだけではなくて、スリッパや爪切りを共有したりすると感染する可能性が高くなります。
完治するまでは各自別のものを使いましょう。
そして居間の床や座布団上などにも白癬菌が落ちています!
家から水虫がなくなるまで、こまめに掃除機をかけ、ぬれタオルやぬれ雑巾、除菌シートでふき掃除をしましょう。
水虫の予防方法を具体的に知りたい方は、こちらの記事を読んでくださいね。
家から水虫がすっかりなくなるまで、家族内でうつらないように予防をがんばりましょう!