このブログをご覧いただいているあなたは、もしかすると
「誰にも知られずにそっと水虫を治したい」
と思われているかもしれません。
水虫は実は複雑で、水虫と思っていても実は似た他の皮膚の病気の可能性もあります。
ここでは水虫かどうかの判断も含め、正しい治療法をご紹介したいと思います。
その症状は本当に水虫?

まずは自己判断せず、皮膚科で本当に水虫かどうかを調べてもらうのが確実です。
「なーんだ、そんなことか。私は絶対水虫、市販薬で治したい!」
という方は、下の記事で女性に人気の水虫市販薬ランキングをご紹介していますので参考にしてくださいね。
日本皮膚科学会雑誌によると、水虫と思って皮膚科を受診した方の13〜33%の患者さんが足白癬ではないとのこと。
そのうちの7割以上が湿疹、皮膚炎だったという報告があります。
でも電話や窓口で、「水虫みたいなんですけど…」というのはちょっと恥ずかしいですよね。
そんな場合は「白癬菌(はくせんきん)の検査をお願いします」といういい方で伝わりますよ(*^^*)
皮膚科では顕微鏡検査を必ず行ってもらいましょう。
電話をしてその皮膚科では白癬菌の顕微鏡検査をしてもらえるか受診前に確認するのがいいと思います。
その理由は、
水虫か水虫に似た他の皮膚疾患かを見た目でだけ判断するのは、皮膚の専門医でも難しいからです
ですので、正しい治療には症状のでている患部の皮膚を少し取り、顕微鏡で白癬菌がいるかどうかを検査をしてもらうことが大切です。
顕微鏡検査の所要時間は通常10分ほどですので、この際ちゃんと調べてもらいましょうね!
爪水虫では白癬菌がはっきり見えない場合もあり、菌を培養検査する必要がある場合もあります。
ここで気を付けることは
市販の水虫薬を使ってから皮膚科に行った場合は、水虫であっても皮膚をとる場所によって白癬菌を見つけることができない可能性がある点です
不安な場合は電話で市販薬を使っている旨を伝えましょう。
すぐに受診できるか、一定期間は市販薬の使用をストップしてから受診するべきかなどを確認してください。
ちなみに、市販薬を1週間以上使っていても症状がよくならない理由としては
- 水虫ではなくて湿疹などほかの皮膚病である
- 水虫には効いているけど薬で皮膚がかぶれている
というようなことが考えられます。
水虫に処方される薬の種類

水虫には「抗真菌薬」という塗り薬が最も効果的です。
抗生物質やステロイドでは、白癬菌を殺すことはできません。
でも炎症やかぶれが強い場合、最初に抗生剤軟膏やステロイドの塗り薬を使って炎症を抑えてから抗真菌薬で水虫の治療を行う場合もあります。
私の経験から、水虫を早く治して再発を防ぐ塗り方をご紹介しますね。
- 自覚症状のある患部だけでなく、足の裏全体、側面にも薄く広く薬を塗ります
- 片足だけではなく両足に塗ります
- かゆみがなくなって皮膚がきれいになってもそれから最低2ヵ月は塗り続ける
- 再発防止に市販の水虫薬を週に2~3回足に塗る←私は実践しています!
かかとがガサガサの角質増殖型や、爪水虫では塗り薬が浸透しにくいのが特徴。
そのため「ラミシール」や「イトラコナゾール」といった抗真菌薬の飲み薬が処方される場合が多いようです。
水虫を治療する飲み薬の注意点

ラミシールとイトラコナゾールという飲み薬は、内臓、特に肝機能に負担がかかる可能性があるため、血液検査を定期的に行うことが厚生労働省から指導されています。
もし血液検査なしに飲み薬が処方されるようなことがあった場合、必ず医師に確認しましょう。
そしてイトラコナゾールはほかの薬と一緒に服用できないケースがたくさんあります。
現在使用中の薬はすべて伝えましょう。
飲み薬は妊娠中、妊娠の予定のある方、授乳中には服用できませんので、当てはまる場合は医師に相談しましょう。
そしてお薬が出されたら、根気強く、病院で「もう薬をやめてもいいですよ」といわれるまで頑張って治療を続けることが完治への一番の近道です。
「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」で、かゆみの自覚症状がなくなると薬を塗ったり飲んだりするのがとても面倒になってきます。
でもここで勝手に薬をやめたり、通院をやめると再発する可能性がとっても高いのが水虫です!
初期の水虫であれば3、4ヵ月で完治することが多いですのでがんばりましょう!
角質増殖型や爪水虫は6ヵ月から1年半ほど根気よく治しましょう。
特に爪水虫は指の爪が完全にきれいに生え変わるまで完治とはいえません。
途中で挫折せずにこの際きっちりと治して来年の夏はサンダルの似合う素足を目指しましょう!
爪水虫ついて詳しくは、こちらのページでもご紹介しています。
水虫の治療効果を上げるために実践したいことは?
水虫の治療効果を上げるために実践したいことをまとめました。
- 薬は使用方法や量を守って毎日続けることが大切です。
- 患部を清潔に保ちましょう。
石鹸や刺激の弱いボディーソープで1日1回きれいに洗い乾かします。
患部はごしごし洗わずに泡立ててやさしく洗いましょう。
- 家族に水虫の方がいる場合は、バスマットやスリッパは別のものを使いましょう。
- できれば午前と午後で靴下、パンスト、タイツを履き替えるのも足が蒸れるのを防ぐのに効果的です。
- 靴は同じものを毎日続けて履かずに、3足以上でローテーションし、履いていない靴は太陽の陽の当たるところで乾かしておきましょう。
- ジムや温泉に行った後は足をタオルで拭いたり、洗うようにしましょう、再感染を防ぐために重要です。
- 家の床の掃除はマメに行いましょう。角質にひそむ白癬菌が床に落ちると長くて3ヵ月ほど生きています!
以上、水虫を正しく安心に治すためにはぜひ皮膚科を受診し、完治するまでの期間根気強く治療を続けましょう。