水虫になってしまったら、足の臭いがひどくなるのかな?と気になりませんか?
毎日の生活の中でも人前で靴を脱ぐことありますよね。
水虫自体は臭わない
水虫、白癬菌自体には臭いはありません。
ではあの足のイヤな臭いはどこからくるのでしょうか?
これは汗と関係があるようです。
汗腺には2種類ありますが、足の裏は99%が水の汗ですので、汗をかいたときは臭いません。
エクリン腺
手のひらや足の裏などにある汗腺
エクリン腺から出る汗は、暑くて体温が上がったときや、緊張した際などにかく汗のことです。
99%は水ですので、汗をかいた時は無臭。
時間がたつとともに雑菌が繁殖し、臭いのもととなります。
アポクリン腺
脇の下などにある汗腺
アポクリン腺から出る汗は、独特のにおいがあります。
この汗が靴やストッキング、靴下に染み込み、時間がたつと臭いのもととなります。
臭いの原因は「イソ吉草酸(きっそうさん)アルデヒト」
ロート製薬の2015年の発表によると、足の臭いは「イソ吉草酸アルデヒト」の量が多いほど強いことが証明されました。
私たちの皮膚には「常在菌」という健康な人の皮膚に必ず存在する菌がいます。
この菌自体は体に害を与えるものではありませんが、脂肪酸や化学物質を出します。
皮膚の常在菌+角質+汗=イソ吉草酸アルデヒト=イヤな臭い
足の臭いを抑えるには?
ではこの「イソ吉草酸アルデヒト」の発生を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?
汗を抑える、汗をまめに拭き取る
汗と角質のコンビネーションでイソ吉草酸アルデヒトの発生が確認されていますので、できるだけ汗を抑えたいですね。
- 有効アイテム
足用のデオドランド商品
フットスプレー
制汗クリーム
靴の中敷
などを活用しましょう。
また日中できれば足の指の間などの汗をフットシートで拭き取るとかなり効果的です。
足の除菌をする
臭いのもととなる菌を取り除きましょう。
- 有効アイテム
殺菌効果のある薬用石鹸
で足をきれいに洗うと効果的です。
でもゴシゴシと洗うと皮膚が傷つき、白癬菌が侵入しやすくなるので注意!
泡立てて、やさしく、指の間も丁寧に洗いましょう^^
足をできるだけ乾燥させる
長時間靴やブーツをはいている場合、足が大変蒸れてイソ吉草酸アルデヒトが発生する環境を作ってしまいます。
できれば
- 仕事中サンダルにはきかえる
- 靴下を午前と午後で取り替える
と効果的です。
また家に帰ったらすぐに足を洗ってきれいにタオルで拭いて素足になり、乾燥している時間を長くしましょう。
角質ケアをする
足に角質が多いとイソ吉草酸アルデヒトの栄養となってしまいます。
- 有効アイテム
角質ケアグッズ
定期的に足の角質のお手入れをしましょう。
でもやりすぎは禁物です(汗)
傷やひび割れすると今度は白癬菌が侵入しやすい状態になってしまうので、適度に行いましょう。
緊急時には消臭する
また急に靴を脱ぐ機会になってしまった、などという緊急時には
- 有効アイテム
足用の消臭スプレー
も活躍します。
靴やストッキング、靴下も清潔に

- 靴はできれば何足かをローテーションし、同じ靴を続けてはかない。
- 靴は天日干し、もしくは風通しのよいところで乾燥させる。
- 靴下は、裏返して洗濯機で洗い(水でOK)、天日干しや乾燥機でしっかり乾かす。
- 室内干しの場合は、乾いたあと、靴下をアイロンにかけると殺菌効果があります。
まとめ
水虫自体が臭う、ということはなくて足のイヤな臭いの正体は
汗や蒸れのせいで雑菌が繁殖するから
ということでした。
特にイソ吉草酸アルデヒトという物質は悪臭の元となります。
このイヤな臭いを防ぐためには
また緊急時に備えて、小さめの消臭スプレーを携帯するのもいいですね。
また足だけではなく、靴下や靴を清潔に乾燥させることも合わせて大事です。