水虫治療にお茶に含まれるカテキンやテアフラビンは効果的?
お茶っ葉療法といえば、さくらももこさんのエッセイ「もものかんづめ」の中にある『奇跡の水虫治療』を読んで試される方も多いようです。
「水虫にお茶の葉が効く」という民間療法は昔から言い伝えられていて、実際に口コミなどをみてみると「治った」という経験談もたくさん出てきました。
では本当にお茶の葉で水虫を治すことはできるのでしょうか、そしてお茶の中ではどれが効果があるのでしょうか?
水虫に対するポリフェノールの殺菌効果
お茶にはカテキンやテアフラビンというポリフェノールが含まれ、このポリフェノールの殺菌作用によって白癬菌を死滅させることができると考えられています。
ポリフェノールとは植物が光合成を行う際に自身を活性酸素から守るために作り出す物質で、苦味、渋味や色素の成分です。
カテキンもテアフラビンもポリフェノールの一種です。
お茶の種類によって含まれるポリフェノールが異なります
お茶といっても色々ありますよね、少しまとめてみましょう。
- 緑茶
発酵させない茶葉
カテキンが含まれる、中でも「エピガロカテキンガレート」が多い
カテキンとは、ポリフェノールの中の一種類で、タンニンという緑茶の苦みの主成分です。
カテキンには四種類ありますが、抗菌効果が高いのが「エピガロカテキンガレート」という種類で、緑茶に一番多く含まれています。
なぜなら、高価な玉露よりも、煎茶や番茶の方がカテキンが多く含まれているからです。
- ウーロン茶
半分発酵させた茶葉
カテキンが含まれる
テアフラビンが含まれる
ウーロン茶は緑茶と紅茶の中間のような感じで、茶葉が半分発酵されたものとです。
ポリフェノールであるカテキンとテアフラビンが含まれます。
ちょっとカテキンの効果もテアフラビンの効果も中間で中途半端な感じでしょうか?
- 紅茶
発酵させた茶葉
テアフラビンが含まれる
ポリフェノールであるテアフラビンが含まれます。
特にテアフラビンが多く含まれるのはアッサム紅茶です
中でもアフリカのケニアで栽培されている高品質の茶葉を原料にした紅茶は、普通の紅茶より多くのテアフラビンが含まれています。
水虫にはどのお茶が一番効果的?
「白癬菌に対する茶およびカテキンの抗菌・殺菌作用」という1990年の研究発表によると、
高濃度の紅茶エキス(リプトンの紅茶から抽出した茶エキス)、緑茶から抽出したカテキン、紅茶から抽出したテアフラビンを使って白癬菌の殺菌効果を試してみたところ、
白癬菌の殺菌には高濃度の紅茶エキスを長時間(48時間以上)接触させると効果があり、その次がテアフラビン、そしてカテキンの順でした。
また白癬菌予防に一番効果があったのは、やはり高濃度の紅茶エキス、次がテアフラビン、そしてカテキンは残念ながらほとんど効果はありませんでした。
お茶っ葉というと緑茶が浮かびますが、紅茶の出がらしで試すのはいかがでしょうか?
水虫への具体的なお茶の葉の使用方法
お茶の出がらしを直接患部につける
- お風呂上がりに、お茶の出がらしをよく絞って、患部につけサランラップや、袋で覆う、もしくは靴下を2重ではく。
- またはお茶パックに出がらしのお茶の葉を入れて患部に当てるか指にはさみ、同じくラップや袋で覆う、もしくは靴下を2重ではく。
もし寝る時に実行する場合の注意点は、お茶の色で布団が汚れてしまうことがある点です、水分が染み出さないように袋で覆うなどが必要です。
しかしこんな声もあります。
お茶っ葉の湿り気がよくなかったようで、白癬菌がさらに増殖、悪化してしまい、結局病院に行きました。
抹茶の粉末を患部につける
- 抹茶の粉末を患部につけて靴下をはく
お茶をお風呂に入れる
お茶を飲んだ後の出がらしで大丈夫です。
- お茶の出がらしをお茶のパックやガーゼの袋などに入れて浴槽に入れましょう。
- 出がらしではない、新しいお茶の葉っぱを使用する場合は、小さじ2杯ほどのお茶の葉っぱをお茶のパックやガーゼの袋に入れて使用すれば十分です。
- 粉末のお茶を使用する場合は、小さじ一杯程度を湯船に混ぜましょう。
お茶の足湯
- お茶の出がらしを煮て、濃く出したお茶を冷まして40度くらいになったら10分ほど足をつけます。
水虫には抗真菌薬が最も効果的です
お茶を使った民間療法、やってみたい方法がありましたか?もしくはちょっと面倒だな、と思われましたか?
趾間型水虫を完治させることができた私のおすすめの水虫治療法は、効果も十分に証明されている「抗真菌薬」を使う方法です。
今薬局で売られているほとんどの水虫薬は1日1回の使用でも効果あるので、薬で治してみませんか?
私が薬局で調べた「女性に人気のある水虫市販薬ランキング」はこちらですので参考にして下さいね。
関連記事>>>女性に人気の水虫市販薬おすすめランキング
爪の悩みをどうにかしたい!変色爪やゴワゴワ爪対策をこちらの記事でランキングにしてご紹介していますので参考にして下さいね。
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水虫はお茶で治る?まとめ
お茶の葉を使う方法はあくまでも民間療法です、でも誰にも知られず気軽に試せそうですよね。
こんな発表があります。
静岡市の国立静岡病院では、緑茶の出がらしを90度のお湯に10分間浸し、茶の成分を抽出して、このお湯を用いて、週に一回お風呂に使い、週に二回、寝たきりのお年寄りの体を拭きました。
早い人で1週間、遅い人で7週間で白癬菌が検出されなくなり、期間中に退院された患者さんを除いて全員に効果がありました。
この実践にもあるように、メリットとしては
- 誰でも試せる、副作用がない
ということがあげられますね。
デメリットは
- 民間療法であり、水虫に対する特効薬ではありません
- 科学的な研究では、お茶の濃い成分を長い時間(48時間以上)つけている状態でしか殺菌効果はみられなかった
- 足や浴槽にお茶の色が付着することがある
ということもあげられます。
もしお茶の葉を試してみて、1週間してもよくならないようでしたら、皮膚科に相談しましょう!
こちらのページももしよかったらご覧いただき、あなたの足が少しでも早く、水虫フリーのツルツルピカピカになりますように!
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