水虫をリステリンで治すことができる?
かゆい水虫を
- 皮膚科に行かず
- 市販薬も使わず
- すぐに手に入るもので
完治させることができたらいいですよね。
そう思っている人は多くいるようで、水虫を治すための「民間療法」とよばれる方法がたくさん語り継がれています。
この記事では、「水虫にマウスウォッシュのリステリンが効果がある」という民間療法を見つけたので取り上げたいと思います。
ネットでは「リステリンは水虫、特に爪水虫に効く」というサイトが多かったのですが、本当でしょうか?
リステリンをどう使うのか、そして本当に完治するのかをさっそくご覧ください。
リステリンを使った水虫民間療法の方法とは?
リステリンをどうやって水虫に使うのか調べたところ、だいたいみんな同じ方法でした。
- 洗面器にリステリンを入れて、30分ほど足をつける。
(リステリンとお酢を1対1で入れるという情報もありました)
- きれいに水かぬるま湯で洗い流して、完全に乾かす。
- 1日に1回行い、症状がよくなるまで続ける。
もしくは
- リステリンをスプレー容器に入れて、足にスプレーする。
リステリンで水虫が治るという根拠はありません
リステリンは「お口トラブルの原因菌の殺菌」にすぐれています。
- 歯垢の沈着予防
- 歯肉炎の予防
- 口臭の予防 など
リステリンの主な成分は、以下のようになっています。
1,8-シネオール
ユーカリにも精油として含まれていることが知られている成分で、 強い殺菌・防腐作用がある。チモール
芳香性のにおいと刺激的な味を持つ殺菌剤で歯科治療でも広く用いられる。サリチル酸メチル
清涼感のあるにおいがあり、医薬品の消炎鎮痛剤としても広く使用されている。ℓ-メントール
はっかのような香気と清涼感のある味を有し、着香料として広く食品に使われる他、防腐剤・消炎剤として広く使用されている。
確かに殺菌効果がある成分が入っていますね。
でももし水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)をやっつけられたとしても、長時間、長期にわたって使用すると
→白癬菌以外の皮膚の常在菌という体に必要な菌も殺菌してしまう可能性があります。
そしてなんとっても刺激が強いですよね、皮膚炎を起こす可能性がありますよ。
リステリンにはエタノールというアルコールが入っています。
中には低刺激でエタノールが配合されていないタイプもありますが、メントールが入っています。
リステリンは口に含むとピリピリとするような刺激を感じて、爽快感がありますよね。
でもジュクジュクの皮がむけてる患部を、30分も浸したところを想像してみてください(>_<)
決しておすすめできる方法ではありません…
では水虫には何が一番効果的なのでしょうか?
水虫にはマウスウオッシュではなく抗真菌薬を使いましょう
水虫の原因は白癬菌というカビの一種です。
白癬菌が皮膚の角質層に侵入して感染します。
水虫の治療には
- 白癬菌をやっつけて
- 体から完全に排出する
必要があるんです。
白癬菌に高い効果を発揮するのが、抗真菌薬(こうしんきんやく)という薬です。
最新の抗真菌薬の塗り薬はとってもすぐれていますよ。
24時間持続するので、1日に1回塗るだけで白癬菌をやっつける効果が十分にあります(*^^*)
リステリンに毎日30分、しみる思いをしながら足をつけるより、1日1回薬を塗るほうが楽だと思いませんか?
完治した経過はこちらの記事でご紹介していますので、よかったら読んでみてくださいね。
抗真菌薬を手に入れる方法は、次のふたつです。
- 皮膚科で白癬菌の検査をして、塗り薬を処方してもらう。
- 近くの薬局やネットで市販の抗真菌薬を購入する。
女性に人気の水虫市販薬ランキングはこちら↓でご紹介しています。
ぜひ参考にして治療をはじめ、できるだけ早くきれいな足を取り戻してくださいね。
水虫は正しく治療をすれば完治しますよ!
抗真菌薬と一緒に使いたいボディソープ
私が水虫になっているとき、実際に使ってよかったと思ったボディソープがあります。
水虫をやっつける抗真菌薬と一緒に使うことをおすすめします^^
それは、持田製薬のコラージュフルフル泡石鹸です↓
全身に使える抗真菌成分入りのボディソープで、水虫の白癬菌をやっつける効果があるんです。
- 女性のデリケートゾーンのカンジダ予防
- かゆみやにおい対策
にも効果があってアットコスメの口コミもかなりいい評価となっているボディソープです。
泡は1プッシュでこれくらい、もちもちです。
水虫経験者の私が実際に使ってみたレビューはこちらの記事をご覧くださいね。
ゴシゴシと足を洗うと皮膚が傷ついて、白癬菌が侵入しやすくなるので逆効果です。
やさしく洗い、洗った後はタオルでしっかり指の間まで拭いて乾かしましょう。
リステリンでかかと水虫は治る?
「かかと水虫」とも呼ばれる
角質増殖型(かくしつじょうしょくがた)水虫
は足の裏、特にかかとがガサガサ、ゴワゴワになってひどくなるとひび割れがしてきます。
かかと水虫は実は進行した水虫です。
足の指の間や足の裏のぶつぶつの水虫を放置していると、角質増殖型が発症するケースが多くみられます。
進行した水虫である「かかと水虫」にはリステリンは残念ですが全く効果はありません…
皮膚科を受診して、塗り薬もしくは飲み薬で治療するのが一番の完治への近道です。
ただ塗り薬は、かかとの皮膚が厚くなって、抗真菌成分が届きづらいのが難点です。
塗り薬を使う際は
- 一緒に皮膚を柔らかくする「尿素クリーム」を使ったり
- 「尿素配合の水虫薬」
を使うと効果的です。
角質増殖型について、こちらの記事で症状や治療方法、完治までの期間の目安などをご紹介しているので参考にして下さいね。
爪水虫はリステリンではなくて皮膚科を受診しよう
爪水虫は皮膚科を受診して、飲み薬を処方してもらうのが一番効果的です。
爪水虫について治療法を、こちらでご紹介していますので読んでみてくださいね。
爪の悩みをどうにかしたい!変色爪やゴワゴワ爪対策を、こちらの記事でランキングにしてご紹介していますので参考にしてくださいね。
まとめ
「リステリンで水虫を治す」という民間療法について、完治したという報告は
→残念ながら見つけられませんでした。
リステリンはあくまでも口の中の清潔にするものです。
水虫に使用すると皮膚にダメージを与え、水虫を悪化させてしまいます。
今では簡単に水虫薬がドラッグストアで手に入るので、抗真菌薬で治療してみませんか?
抗真菌薬のよいところは
水虫の原因である白癬菌にだけ作用
してやっつけてくれます。
抗真菌薬なら
- 皮膚の常在菌にはダメージを与えず
- 皮膚の細胞にも影響を与えず
- 白癬菌にだけ効果がある
ので安心ですよ。
あなたもさっそく治療を始めて
↓
今度の夏には自信をもって素足を出せるように完治を目指しましょう!